「社会貢献はしたいけど、どこに遺贈したら良いの?」
このような方は意外に多いものです。遺贈先を選定する際の考え方を整理してみましょう。
遺贈先選定の手順
社会貢献したいと思っていても、遺贈寄付先が明確に定まっているという方は意外に少ないものです。
ここでは遺贈先選定の手順について、一つの考え方をお示し致します。
まず、次の各項目について整理します。
- 具体的に遺贈寄付したい団体があるか
- 遺贈寄付する特定の分野や地域はあるのか
- 遺贈寄付先は自分で選定するのか
- 自分独自の寄付システムで寄付したいのか
- 自ら財団等を運営したいのか
次に、下図に沿って、より細かく検討していきます。
遺贈先を個別に選ぶのであれば、どのような活動分野を選ぶのか、活動地域を選ぶのか、団体の規模を選ぶのか、税制優遇が必要か、遺贈財産として現金以外の資産が含まれるのか、を考えながら遺贈先を絞って行きます。
冠基金や財団設立の選択肢も
個別の民間非営利団体に直接寄付するのではなく、自分独自のシステムを作りたい、後世に名前を残したい、という方もいらっしゃいます。
そのようなご希望には、助成財団への寄付もお薦めです。ご自身が応援したいと思う活動分野に関わっている助成財団に寄付し、その寄付金を関連する民間非営利団体等に助成財団から助成することで、間接的にご希望を叶えることができます。
金額などによっては、助成財団の中に冠基金を作って、寄付者のお名前を残すことも可能です。
助成財団への遺贈寄付(冠基金も含む)の良い点として、支援したい分野や活動だけ決まっていれば個別の団体のことを知らなくても助成財団を通じて有効な支援ができることがあります。
また、特定の団体に一度に多額の遺贈寄付をするのに不安がある場合にも、助成財団がその時々に最適な団体に助成できるので安心感があります。
一方、助成先の選定についても積極的に関わりたいという方は、ご自身で財団を設立するという方法もあります。
もちろん誰でも可能という訳にはいきませんが、ある程度の金額や運営する意思があれば、選択肢の一つとして検討できると思います。
遺贈寄付先として、全国レガシーギフト協会のレガシーバートナーでも遺贈寄付を受け入れていますので、参考にしてください。活動分野ごとの検索も可能です。
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