海外の遺贈寄付の倫理に関する論文を翻訳

「緊急時における遺贈寄付のファンドレイジングの倫理」
“The ethics of legacy fundraising during emergencies”

(ROGARE, THE FUNDRAISING THINK TANK)

この度、全国レガシーギフト協会では、「NPOのための弁護士ネットワーク」の工藤敦子さんはじめ弁護士の方々のご協力を得て、海外で発表された論文の邦訳を行いました。

「緊急時における遺贈寄付寄付のファンドレイジングの倫理」
論文の邦訳はこちらからダウンロードいただけます

今まで誰も経験したことのない、世界規模での新型コロナウイルス感染症の拡大という緊急時において、遺贈寄付のファンドレイジングはどのような倫理でおこなっていくのがよいのか。遺贈寄付の担当者が一度は立ち止まって考えたことがあるであろうこの問いに対して、当論文は以下の論点を示しています。

– 個々の活動が正しいか、間違っているかの判断は、常に自分の組織と状況の中ですべきものである
– ある組織にとっては倫理的とされる行為でも、別の組織にとっては非倫理的であることもありうる
– 個々の活動の倫理性を判断するためのアプローチの提示
– 一つの正解を示すのではなく、推奨するアプローチから導き出される複数の可能性の提示

一見相矛盾する場合もあるのですが、緊急時には答えが一つではないこと、そして緊急時でも、平常時でも、倫理的に問題となるものは同じだが緊急時には問題が増幅すると指摘し、非営利団体は、平常時に倫理的価値観についての声明を作成しておき、緊急時には必要に応じて見直すことを推奨しています。

ぜひ、海外での視点や知見を得るためにも、ご一読ください。
論文の原文はこちらでご覧いただけます。

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